実際にプリウスSツーリングを購入された方から寄稿をいただきました。
北海道在住の40歳、会社員。男性の方です。
これからプリウスSツーリングの購入を検討されている方には参考になると思います。
購入したプリウスの詳しいスペック(年式とか)
購入したプリウスのグレードはSツーリングです。
ちなみにトヨタのディーラーさんで新車を買いました。
プリウスを買った一番の理由は、17インチのタイヤが魅力だったからの一言。
ちょっと内装が違ったりする程度で、その他のスペックは大きく変わらないのでとりあえずSにしました。
プリウスの実質燃費
トヨタのカタログ値によると、JC08モードで30.4kmとなっていますが、私のプリウスは夏の実質燃費は平均で19〜23kmというところです。
カタログと比較して6割ほどの燃費になります。
高速道路や郊外を走ると22〜25kmで、これでやっと8割ほどです。
メーカーのカタログ値はやはりあてになりませんが通勤と週末のお出かけを合わせても給油は、月に1回で間に合っています。
以前は月に3回は入れていたので、これは本当に助かっています。
プリウスの燃費を向上させるには?
燃費をカタログ値に近づけようと、なるべくガソリンを使わずバッテリーだけで走るようアクセル操作をして運転していた頃もありました。
しかし、発進からこの方法で運転するとスピードが少々遅いんです。。
この乗り方をすると確実に燃費は良くなりますが、周りの流れに乗れないので、ストレスが溜まってすぐにやめることに。
冬に至っては、ちょっと残念な数字になります。平均で15km位です。
冬季は暖気はするし、タイヤは空回りもするしで仕方ないのかもしれないのですがね。
「なんでかな?」と思って、タイヤを疑ってみました。夏タイヤは215/45R17インチですが、冬タイヤは185/65R15インチにサイズを落としています。
プリウスの標準車はこのサイズのタイヤを履いているので、問題はありません。
毎年、根雪になる前の11月上旬にスタッドレスに交換するのですが、雪道の前の燃費もあまり良くないことに気づきました。
もしかすると、タイヤサイズで燃費の良し悪しがありそうです。
なぜ、プリウスを買ったか
3代目となるプリウスを買った一番の理由は、スタイリッシュになったことでしょう。
お世辞にも初代や2代目はかっこいいとは言えなかったからです。
お洒落なハッチバックになったことで、「使える車」になったことが要因です。
それがガソリン代高騰に相まって、ヒットしたのだと分析しています。もちろん、燃費がいいのは魅力でしたけど。
プリウス購入時に比較した車種
本来なら、他車種と比較検討するのでしょうけど、トヨタ歴が長いので今回も買い替えの際はほとんど比較しませんでした。
参考までに比較したのが、ホンダのインサイトでした。
雑誌でよく比較されていたのは、積極的にバッテリー駆動するのか、しないのかという点でした。
プリウスは積極的にバッテリーで走行させて、燃費向上をさせる方式を採用していたのに対して、
インサイトはあくまで通常の走行にプラスアルファするバッテリー駆動という違いです。なのでプリウスは、思った以上に速いです。
プリウスの広さ(居住、荷室)
プリウスはあくまで普通の広さなので、4人で出かけるのには困ることはありません。
パッチバックだと後部座席が狭いイメージがありますが、セダンタイプのハッチバックなので、背の高い男性でも後部座席で十分に足が伸ばせます。
ただ、荷室はハッチバックのため決して大きくないのでたくさん荷物があるような場合は、少し厳しいかもしれません。
4人でゴルフに行く、スキー旅行に行くという場合は、事前に荷物を目的地に送るなどするのが良いかもしれません。
プリウスの走りを以前乗っていた車種と比べると
以前乗っていたのは、平成9年式のトヨタ・カルディナGTです。
2代目となるカルディナの中で、スポーティな種類の一つでした。
GTは、2LのNAエンジンでしたが190PSと日常の足としては十分な性能でした。
もちろん、爆発的なスピードはないですが。プリウスは、エンジン出力99PS(モーター出力82PS)で、システム出力は136PSとのことです。
単純なエンジン出力として比較すると、正直非力に見えてしまいます。
ただ、カタログには「2・4L車のフィーリング」とあり、ちょっと疑問符がつきましたが、実際乗ってみると十分に速いです。
さらにプリウスはCVT(無段階変則)で変速ショックがないため、ずっと加速していくような感覚です。
ガソリンとモーターの両方で加速するパワーモードは、かつてのドッカンターボとは言わないですが、ちょっとした加速感が味わえます。
プリウスを買ってよかったこと
乗っているプリウスは赤のせいか、意外に目立つようです。
迎えに行く時などは、「すぐわかった」と言われるので、目立つのが好きというわけではないですが、良かったかなと思っています。
あとは月並みですが、燃費の点に尽きるでしょう。
北海道の場合、ちょっとしたドライブになると往復で200〜300kmになってしまいます。
それだけ走るとなれば、多くの車で燃料タンクの半分くらいはなくなってしまうのではないでしょうか。
毎週末、どこかに遊びに行くようなことになれば出費は結構な額になってしまいます。その点を気にせずに車を走らせることができるのは利点です。
プリウスを買って悪かったこと
これは地域性があると思いますが、やっぱりFFがネックになるのではないでしょうか。北海道では11月から4月までの半年間は雪との共存です。
幹線道路はきれいに除雪してくれるから余程のことがないと大丈夫ですが、生活道路や駐車場などでの除雪が行き届いてないところを走る時は注意が必要です。
FFというものありますが、プリウスは燃費をよくするために車高が低いためスタックしやすいようです。
「ちょっと位だから大丈夫でしょ?」っていうところは、たぶんダメです。簡単に亀状態になってしまいます。
以前、4WDに乗っていた人はやりがちなので要注意です。
年に数回はスタックしてJAFのお世話になるので、トヨタの営業さんに聞いてみると、「結構いますよ。車高低いので」とのこと。
次期プリウスには、4WDが登場するという噂もあるとか。燃費がどの位になるのか期待したいところですね。
あとは、気になるのはインテリアの質感がちょっとチープなのが気になるところでしょうか。
運転席周りは、ちょっとだけ未来をイメージさせるつくりなので、残念です。
あとは、各種電源をとる際に必要なシガーソケットがセンターコンソール内にあるのがちょっと不便です。
音楽プレイヤーのジャックなどもコンソール内にあるので、集中させたとは思うのですが。
ちなみにカーナビなどは全くつけていません。スマートフォンのナビが優秀というのもありますが、
北海道の道でナビが必要なのは市内の知らないお店に行く時くらいというのもあります。
あと、スモークガラスはすべきだったと後悔しています。中の物が見えにくいので防犯対策になるほか、やはり見た目が締まるので。
あとプリウスの残念な点は、ボディが弱い点です。バンパー部分はFRPなので、ちょっとしたことですぐに傷つきましし、
雪道で段差ができていたところに突っ込んでしまった時に大破してしまったこともありました。
軽量化のために仕方ないとは思うのですが..
プリウスはこんな人におすすめ!
オススメしたいのは、車通勤をしている人やドライブによく行く人です。
ある程度の距離を走る人でないと、燃費の恩恵を感じることができないからです。
一概には言えないですが、エコカーは基本的に同スペックの車と比較すると価格が高くなっています。
その価格差を埋めるためには、ガソリン代で節約できる金額が本体価格の差額よりも上回らないと意味がないのです。
例えば、車体価格に20万円の差があった場合、20万円以上のガソリン代が節約しなければなりません。
月に1000km走る人がいるとします。燃費10kmの車をAと燃費20kmの車をPとし比較すると、Aは月に100Lですが、Pは50Lですむわけです。
ガソリン代は1L/140円で計算すると、A車は14000円ですが、P車は半額の7000円となります。
1年で84000円の差額が出る計算になります。20万円分を回収するには、最低2年半乗らないとならないわけです。
車検ごとに車を買い換えるような人だと恩恵は薄いようです。